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新幹線はやて号のプチ・ストーリー
◆ 東京~盛岡、盛岡・新青森~新函館北斗を結ぶ新幹線の特急列車として運転される。2002年の東北新幹線八戸開業と同時に設定された愛称で、新幹線はやぶさ号が設定される前までは東北新幹線の最速達列車の愛称だったが、現在はその補助的な位置づけとなっている。営業運転の最高速度も275km/hを継続することになっている。
車両はE2系1000番代からE5系へと変更がすすみ、以前行なわれていた秋田新幹線こまち号との併結は2014年3月15日改正で終了。すべて単独運転となり、はやぶさ号に役割を譲った。
ちなみに、2015年3月ダイヤ改正を持ってグリーンアテンダント・サービスが終了してグリーン車とグランクラスの格差が広がった感じがしたが、グランクラスの方もはやて号においてはアテンダントサービスが廃止され、現在に至っている。
2016年3月の北海道新幹線開業により、新函館北斗と新青森・盛岡を結ぶ短距離新幹線の愛称に採用され、東京~盛岡のはやて号が引き続き残ったため、東海道山陽新幹線のひかり号やこだま号と同様に同一愛称・別区間(重複なし)の設定が存在してきた。だが、2019年3月のダイヤ改正で東京~盛岡の定期運用を失うことになったため、かなり影が薄い存在になったしまった。
◆新幹線はやて号のトレインマーク
正確には「はやて号のロゴマーク」というわけではない。それでも東北新幹線八戸開業時に最上位に位置付けられていた「はやて」がこの車両だったということで、「はやてと言えばこのマーク」というイメージが今も残っている人もいるだろう。
実際には、東北新幹線用E2系1000番代のマークなのだが、なかなか魅力的で美しい。このイラストは青森県特産のりんごのイメージで、調和のとれた色合いのグラデーションが印象的。それから、下の方には車両の形が切り抜かれるようにデザインされている。このデザインコンセプトはN700系のものにちょっと似ている。
現在では上越新幹線の運用にも就くようになっている。下はE5系のロゴマークで、はやぶさ号を中心に使用されているが、このはやて号、さらにはやまびこ号、なすの号にも一部使用されている。
◆新幹線はやて号の画像集
2011年12月、新青森まで開通してからは、E5系新幹線はやぶさ号がフラッグシップとなったが、当面は両方の愛称を併用していくらしい。 しかし名前が似ている上、一部E5系車両を使用するため混乱・乗り間違いが生じないかという懸念もあり、今後の存続は状況次第だろう。実際、上越新幹線のあさひ号の愛称がとき号に変更されたのも、長野新幹線あさま号と愛称が似ていて乗り間違えが多発したからだという。あくまでも想像にすぎないが、北海道新幹線が本格開業の際には、はやての愛称は消えることもありうるかと思う。
霧雨を蹴散らすように猛スピードで古川駅構内を駆け抜けるE2系はやて号。 流線型の先頭車が与えるイメージもさることながら、実際の走行性能においても迫力満点だと改めて感じさせられた。余談だが、ホームに人影がまばらなのは、この直前に上り列車が出たためであり、けっして乗車率が低くてどうしようもない状態というわけではない。
かつては、はやて号とこまち号は併結して運転するものが多く、盛岡まではこの長い編成をたびたび見ることができた。今ではすっかりはやぶさ号にその役割を譲り渡した。
同様の例はこまちと同じE3系を使用する山形新幹線つばさ号とE2系のやまびこ号のコンビにも見ることができる。