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特急とき号のプチ・ストーリー
◆ 上野~新潟を結ぶL特急として1982年11月15日ダイヤ改正まで在来線で運転されていた特急とき号。それまで、東北本線の特急ひばり、北陸本線の特急雷鳥と並んで、運転本数の多い特急としてよく知られた存在だった。
登場したのは新潟~長岡間が電化した1962年6月10日改正時。余談ではあるが6月10日は「時の記念日」であり、当初の文字ヘッドマークにおいてひらがなだけでなく漢字の「朱鷺」の文字も表記したのは混同を避けるためだったのかもしれない。
この特急ときは東海道・山陽特急以外で電車特急が設定された最初の列車であり、急行佐渡・越路・弥彦が走っていた区間の所要時間を30分以上短縮する列車として華々しく登場した。意外にも当初は1往復のみであったがどんどん大きな成長を遂げ、最大14往復の大所帯となっていった。
ファン的視点で言うと、こだま型直流電車の末裔と言える181系を最後まで使用していた定期列車であり、なおかつボンネット型電車特急として真っ先にイラスト・トレインマークを採用したことでも注目を集めていた。
◆特急とき号のトレインマーク
描かれている鳥は特別天然記念物として知られ、絶滅の危機に瀕している朱鷺。佐渡島に研究・保護施設があることも有名なので、新潟発着の列車にピッタリの愛称。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1978年10月2日
【HM引退】1982年11月14日
(翌日から新幹線)
【HM使用期間】4年1カ月
特急とき号は、ボンネット型としてはいち早くイラストマークを採用した列車だが、その引退も早かった。つまり使用期間はかなり短かったものと思われる。
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(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1979年1月
【HM引退】1982年11月14日
(イラストマークに変更)
【HM使用期間】3年10カ月?
181系ボンネット特急だった時代にも、トレインマークにひらがな表記とローマ字表記だけでなく、漢字でも「朱鷺」表記されていて、他の列車にはあまりない特徴となっていた。同様の例としては関西本線の気動車特急あすか号が挙げられる。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1962年6月10日
【HM引退】1979年1月
(イラストマークに変更)
【HM使用期間】16年7カ月?
◆特急とき号の画像集
・現在、さいたま市にある鉄道博物館にて展示されているが、181系のボンネット特急として活躍した列車は、「特急あさま」や「特急そよかぜ」など、他にもあったのだが、最後までこの車両を使用して運転していた唯一の特急となったのがこの特急とき号だった。
途中からは183系電車も併用するようになったが、昭和の特急のイメージを色濃く残す車両が現在でも保存されているので一度は見ておきたいもののひとつだろう。余談だが、先頭車両クハ181の中には九州に転属して485系の仲間入りし、特急にちりんや特急みどりなどとして活躍したものもいる。