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特急南紀号・ワイドビュー南紀号◆ヘッドマーク事典

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特急南紀号のプチ・ストーリー

◆特急南紀号。 名古屋~新宮・紀伊勝浦を結ぶ特急列車として、一時期は「ワイドビュー南紀」という名称で運転された。過去には特急くろしお号が天王寺~名古屋を直通していたが、系統分割して誕生した紀勢東線の特急。

キハ82からキハ85への置き換えが完了した1992年(平成4年)から4年後の1996年(平成8年)7月からワイドビュー南紀号と呼ばれるようになったが、2022年3月からワイドビューを廃止し、普通に特急南紀と呼ばれている。そして2023年7月1日HC85系がデビューし、また新たな時代が始まった。残念ながら、この新しい形式には、ヘッドマークを表示する装置はついておらず、これにて特急南紀のヘッドマークの歴史は終了した。

キハ85系ワイドビュー南紀・多気駅

◆特急南紀号のトレインマーク

キハ85系特急ワイドビュー南紀ヘッドマーク(横長)

キハ82形時代のトレインマークのデザインを踏襲しつつもその配色を一新し、爽やかさや紀伊半島のシーサイドラインをイメージさせるブルー系のヘッドマークになった。現在も継続使用中のマークである。横長のタイプは非貫通型先頭車(パノラマタイプ)のトレインマーク。

大きい方は貫通型の先頭車両に表示されるトレインマークだ。基本のデザインは両方同じ。色合いの違いは、参考にした画像の違いなので、日光の反射具合によるものと考えていただきたい。

キハ85系特急ワイドビュー南紀ヘッドマーク

JR東海はこのキハ85系に加え、383系、373系など、積極的にイラスト・トレインマークを取り入れてくれるので、現役のマークの数が多く、ファンとしては非常に嬉しい。

キハ82系特急南紀号ヘッドマーク

背景がライトグリーンの画像は国鉄時代から採用されてきたイラスト・トレインマークで、題材はキハ85系のトレインマークと同じ「那智の滝」。現在、このトレインマークの実物が名古屋市にあるリニア・鉄道館に展示されているのでそこでじっくり見ることができる。実物を見て驚いたのは、水面のきらめき(水しぶき?)が三角形で構成されていたこと。目の前で見るまで気づかなかった。

ワイドビュー南紀・後継車両はハイブリッド電気式

まだまだ古さを感じさせないキハ85系も早いもので30年以上の歳月が経過した。JR東海はその後継車両としてHC85系をデビューさせ、2023年7月1日から運用についている。同して車両は、特急ひだで既に1年間運用実績を積んでおり、満を持して南紀方面への導入となった。

エンジンで発電機を回してモーターで走るタイプの車両で、蓄電池を搭載して電気を効率よく使う車両となる。エンジンが2基から1基になるのでメンテナンス性や静粛性もすばらしい。

HC85系ワイドビューHYBRID車両ロゴマーク

ロゴマークが発表されたが、キハ85系の全面的な置き換えを想定して、特急ひだ、特急南紀の両方につながるイメージカラーとして紅葉・海を織り込んで考案されたという。この面でもハイブリッドである。

◆特急南紀号の画像集

ワイドビュー南紀号のバンパークッション ・・・・・・・・・・・

キハ85系時代は、紀勢本線における長年の懸案事項であった「鹿との衝突」対策として、スカート部にウレタン製のバンパー・クッション(←正式名ではない)が取り付けられており、真っ先にそこに目が行ってしまう姿になっている。見た目だけで語るならあまり歓迎ではないのだが、鹿との衝突発生後の処理に伴う遅延がかなり軽減できていることから、一般形車両のキハ25系などにも使用した。

キハ82・特急南紀号《文字マーク》
平成4年に全列車が新型車両に置き換えられるまでこの路線で活躍し続けたキハ80系。この特急南紀こそが、キハ80系の定期運用最後の特急だった。その美しく流麗な姿は人気が高く、勢力衰退を惜しむ大勢のファンに最後まで注目された列車だ。現に今でも過去の車両を語ると必ず話題に上る車両だという。多客期にはかなり長い編成が見られることもあった。

特急南紀号にイラスト・トレインマークが採用されたのは1985(昭和60)年。それゆえ、右の上下の写真(1983年撮影)ではまだ「文字式」のトレインマークとなっている。となりには当時臨時特急として14系座席客車化されていた特急金星号(定期運転は1982年1月で終了)が停まっているのが見える。

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