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上越新幹線たにがわ号のプチ・ストーリー
◆ 上野~越後湯沢を結ぶ新幹線列車として運転されている新幹線たにがわ号。冬場にはスキー客を乗せてガーラ湯沢まで延長運転されることで知られる。
1997年から、上越新幹線は「停車型・速達型」という愛称分けでなく、行先別の区分に変更され、それまでの停車型であった「とき」が廃止されて「あさひ」・「たにがわ」体制で再出発した。使用車両はE4系MAXを使用した「MAXたにがわ」が今も現役で、E2系とE7系が使われているが、E4系からE7系への置き換え投入がいずれ進むだろう。
1985年から特急谷川号が在来線で走っていたが、ひらがな表記に変更の上、新幹線の愛称として採用されて現在に至っている。ちなみに、新たに特急水上号が設定されて、特急谷川号が在来線時代に走っていた区間を少々短縮して走っていたが臨時列車化された。
2015年3月14日ダイヤ改正の北陸新幹線金沢開業によって、首都圏~北陸のメインルートが奪われる形となり、乗換駅である越後湯沢発着のたにがわ号が7往復削減されることになった。とはいえ、北越急行が従来の特急はくたか号に代わって超快速スノーラビット号を運転することを発表。首都圏~直江津駅の所要時間では対抗できることが判明。場合によっては復権もありうるかもしれない。ちなみに、同ダイヤ改正を持って車内販売サービスが終了した。
◆新幹線たにがわ号のトレインマーク
新幹線たにがわ号に特有のトレインマークは存在しない。あえて言えば、使用車両であるE7系・E2系、そしてMAX系のロゴマークを挙げることができるだろうか。かつて使用されていたE1系はすでに引退し、E4系MAXが主役の座についている。
E4系はかっこいい形とは思わないが、ひとつ特筆すべきことがある。それは2階窓際席の見晴らしの良さだ。2階建てなのだから当然と言ってしまえばそれまでだが、「景色を見て旅を楽しむ」という当たり前に思える、それでいて新幹線の登場で失われつつあった旅の楽しみを思い出させてくれた存在という意味で高く評価したい。しかし、6列シートなど乗り心地はというとあまり良くはない。
◆新幹線たにがわ号の画像集
200系リニューアルカラーのたにがわ号。カラーだけでなく運転席窓回りなども滑らかで美しい造形になった。
東京駅の新幹線ホーム20番線に到着した新幹線MAXたにがわ号。16両編成と非常に長いため、在来線ホームからは先頭車両の写真を撮れないほど。2階建て構造で、一度に数多くの乗客を運べるが、スピードが遅くてかっこ悪い。歴史を通じてスピードを追い求めてきた新幹線にあって異質な(新しい?)コンセプトの車両と言えるだろう。面白いとは思う。
すでに東北新幹線から完全撤退したので上越新幹線専用車両ということになる。東海道山陽新幹線の0系の面影を残す200系も長らく走ってきた。K47編成を除いてカラーリングが営業開始当初とは変更された。乗り心地に関していえば、E2系やE5系には到底かなわない、年月を経た印象が拭えないものだが、多くの人の愛着で言えばけっして引けをとらないのではないだろうか。