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特急ソニック号のプチ・ストーリー
◆ 博多・小倉~柳ヶ浦・大分・佐伯を結ぶ特急列車として現在も運転されている特急ソニック号。
ソニック型と呼ばれる883系および、白いソニックと呼ばれる885系車両を使用しており、カーブが多い日豊本線の区間を快調に駆け抜ける。ソニックとは「音速」を意味する言葉だそうだ。
元々は使用する車両の個性的な姿から特急にちりん号のサブネームの様にして登場した愛称だったが、その愛称が独立し、同時に走行区間による区別がなされたため当初は1往復だけ485系のソニックも存在した。その際には「REにちりん」のトレインマークが使用されていたようだ。2015年3月14日ダイヤ改正で車内販売サービスが終了し、無機質なビジネス特急の印象が強くなった。
特急ソニック号のトレインマーク
メッキ風の方は非常にシンプルで親しみやすい印象のデザインで、好感が持てる。コンセプトとしては特急リレーつばめ号や 特急かもめ号に見られたものとほぼ共通といえるだろう。
883系車両は登場した頃とてもビジネス特急とは思えない装いをしていたことを思い出す。ドギツイ原色で彩られたヘッドレストが、車内の最前列からズラリと並んでいる、ギョッとするようなインテリアだった。
それで、その後リニューアルされた時のコンセプトは「子供のワンダーランドエクスプレスから、大人のWONDERLAND EXPRESSへ」。そうか、ようやく問題点に気付いたか・・・という印象だった。
◆特急ソニック号の画像集
博多発着のソニック号は、一旦小倉駅に行ってから進行方向を逆にして目的地に向かう。そのため鹿児島本線と日豊本線の分岐点である西小倉駅を同じ列車が2度通過することになる。したがって、西小倉駅は撮り鉄の人たちには撮影チャンスが倍増する駅となる。
正面の窓下にあるブルーのカラーリングが、かもめ号用の885系との外見上の違い(かもめ号用は黄色)だったのだが、すべてブルーに統一され共通運用にもなったため、現在はかもめ号用と共通の外観である。
こちらは元祖ソニック。883系電車は、特急有明やリレーつばめで活躍する787系電車に近いデザインコンセプトでなんとなく骸骨のような雰囲気が残っている。当初は特急にちりん号から派生した列車であるかのように「ソニックにちりん号」として設定されたが、後にシンプルにソニック号と呼ばれるようになった。
カーブの区間にも強い車両だが、直線区間ではより一層スピード感溢れる走りを見ることができる。 撮影したのは鹿児島本線の赤間駅~東郷駅間で、新幹線と平行する区間の一部ではあるが今なお特急街道であり、直線区間での走りには目を見張るものがある。