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新幹線つばさ号のプチ・ストーリー
◆ 東京~山形・新庄を山形新幹線で結ぶ列車として、運転されている新幹線つばさ号。1992年の山形開業からしばらくは400系が初代専用車両として活躍し、ミニ新幹線として営業を始めた初めてのケースだったが、現在ではすべての車両が置き換えられて以前の秋田新幹線こまち号と同形式のE3系(1000番代・2000番代)新幹線が活躍している。
E4系MAXやまびこ号との併結が長く続いてきたが、2012年からE2系との併結が基本となり、スピードアップが図られた。また、2015年3月ダイヤ改正をもって車内販売サービスが終了した。
2014年7月19日からは新幹線初のリゾートトレイン「とれいゆつばさ号」がデビューした。そのテーマは「足湯」という驚くべきもの。臨時列車で、正確には新幹線区間を走るのではなく「福島~新庄」での運転だが、新幹線車両でのこうした新しい取り組みが大いに注目されている。余談だが、リニューアルが進められてきた鉄道博物館において2018年7月5日、400系が展示・公開され、一時は保存されるかどうかが微妙だと言われた同車両が日の目を見ることになった。
山形新幹線の新庄延伸工事までは特急こまくさ号がリレー特急の役割を担い、山形駅での特急列車の乗り継ぎ制度が適用されていた。 ※在来線時代の特急つばさ号は別ページ
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◆新幹線つばさ号のトレインマーク
斬新なシルバーの車体で鮮烈デビューを飾った400系つばさ号。ミニ新幹線第一号として新時代の幕開けとなった。単純に400という形式名をそのまま車両のボディーに描いたロゴマークだが、水平ラインを多用し、非常にスピード感があるトレインマークだった。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【ロゴマーク登場】1992年7月1日
【ロゴマーク引退】2010年4月18日
(さよなら運転)
【ロゴマーク使用期間】17年9カ月
一方、TSUBASAという愛称も含まれているロゴマークは現在の一世代前、シルバーボディーにグリーンラインとよく似合っていた。在来線時代に使用されていた赤いトレインマークは非常にカクカクとした直線的な翼のイラスト・トレインマークだったが、新幹線では一転して滑らかな曲線が美しい、本物の翼らしい雰囲気のトレインマークを採用。フォントも堅苦しすぎず、軽すぎない、親しみやすい文字を採用している。このデザインは現在使用されているE3系でおなじみのものだが、実は400系時代にも途中から用いられていた。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【ロゴマーク登場】1999年12月16日(400系)
【ロゴマーク引退】2016年10月29日(E3系:L63編成)
(この日をもって旧塗装での営業を終了)
【ロゴマーク使用期間】16年10カ月
◆新幹線つばさ号の現在のロゴマーク
紫のおしどり色とオレンジ色が印象深い現在のE3系は「つばさ」「TSUBASA」といった愛称を記してはいないものの、美しいデザインのステッカーが貼られている。
それぞれ季節ごとの山形の恵みを表現したもので、実際には4種類ある。もう一つのデザインはいずれ公開したいと思っているがトレースが間に合っていないのでご容赦いただきたい。
夏:べにばなとさくらんぼ
秋:リンゴと稲穂
冬:蔵王の樹氷
◆新幹線つばさ号の画像集
慣れていないと、新幹線車両が地上駅を通過していくというミニ新幹線特有のシーンに違和感を覚えてしまう。標準軌区間ではないため、想像を絶するほどの速さではないものの、そのフォルムだけで圧倒されるというのが正直な印象だ。加えて、7両編成が基本のため新幹線としては短いこともあり、通過時間が極端に短い。それも速く感じさせる要因の一つかもしれない。
終点が間近になるとそのスピードは非常に緩やかになるのか、新庄駅を目前とした区間では非常にゆったりとした感じで撮影することができる。見通しの良い直線区間ではあるが意図的にスピードを落としているように思える。
ミニ新幹線にはいずれも併結・解結作業がつきもの。在来線におけるそれらの作業はたくさんの行程を人手で行なっていた印象があるが、今ではその作業も非常にスマートになった感がある。自動的に開く連結器カバーは昆虫を連想させるような形状をしている。ちなみに、これらの作業は福島駅などで見られる。