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新幹線やまびこ号のプチ・ストーリー
◆ 東北新幹線開業と同時に在来線特急からの格上げという形で 新幹線の速達型列車の愛称となった、やまびこ号。ちなみに、各駅停車型は「あおば号」と名乗った。
当初は大宮から盛岡が開業、やがて上野(1985/3)、東京(1991/6)。さらに北へと延びて東北新幹線が開業したが、八戸発着、新青森発着の列車名には「はやて号」・「はやぶさ号」が順次採用され、やまびこ号は引き続き盛岡以南(おもに盛岡・仙台発着)での活躍となった。
東北新幹線として2017年で35周年を迎え、愛称としても十分ベテランの域に達してきた。この「やまびこ号」という愛称は公募で1位となった「みちのく」 をおさえて速達型列車の愛称に採用され、その後も途切れることなく東北新幹線で使用されてきた。
※画像提供:Teru-t2様(無断使用厳禁)
◆特急やまびこ号のトレインマーク
長い間200系が主力だったが、現在東北新幹線の主力であるE5系車両がやまびこ号としても高い割合で活躍している。E2系が主役の座を明け渡すのも時間の問題だ。ちなみに、E2系車両の別番台が北陸(長野)新幹線あさま号に使用されていたがこちらもすでに退役、E7系へのバトンタッチは完了している。
新幹線やまびこ号の歴史を語るうえで忘れることはできないMAXシリーズの2形式。スピードよりも輸送力という命題にすっかり特化した車両だった。
2012年まで、E1系は上越新幹線専用、E4系は東北新幹線・上越新幹線共に使用されていたが、この年にE1系は廃止、E4系は上越新幹線専用となった。過去には山形新幹線つばさ号と併結運転を行なうものも多かった。二階席からの展望は非常によく、防音壁も気にならないため、2階窓側席は評判が良かったようだが、さすがに6列席は狭い。
E5系がやまびこ号にも投入されるようになり、バリエーションが広がった。グランクラスのアテンダント・サービスは東京~仙台間の列車では行なわれず、座席のみの提供となっている。割安なので、シートの座り心地を体験したいだけならこの列車を利用するのがおすすめ。
◆新幹線やまびこ号の画像集
0系新幹線の面影を残している200系新幹線は開業から長い間、東北新幹線と上越新幹線の顔として働いてきたが、2013年3月改正で(すでに撤退して いる東北新幹線に加え)上越新幹線での役割からも引退した。高い人気を誇ってきたK47編成は開業当初のグリーンの塗装を復元したものだった。現在、先頭車両が新潟県の新津鉄道資料館に静態保存されている。
この写真は2010年7月に撮影した、車両基地に並ぶ新幹線車両たち。E4系MAXのほか、200系の新旧両塗装車両が並んでたたずんでいた。やはり、緑色の新幹線を見ると「そうそう、これこれ」と、ホッとした気持ちになる。
在来線車両に比べて長距離・高速運転・技術進歩の投入速度など、様々な条件ゆえに車両の入れ替わりサイクルが早い新幹線。それを感じさせられるシーンだった。