くしろ湿原ノロッコ号のプチ・ストーリー
◆ 釧路~塘路を結ぶ、釧路湿原観光を目的としたトロッコ列車「くしろ湿原ノロッコ号」。ノロッコという愛称はトロッコ列車の「スピードの遅さ」という特徴を逆手に取って前面に押し出した面白さがある。
1989年6月24日から運転を開始。30年を超える長寿観光列車である。時折、川湯温泉まで延長運転されることがある。
塘路側にディーゼル機関車のDE15があって下り列車では牽引する。客車は4両編成で1号車が一般座席の自由席、2~4号車が展望車両の指定席となっている。
4号車には制御装置がついていて上り(釧路行き)列車は機関車が最後尾で編成を押す運転方式になる。それゆえに客車の形式名がオクハテという珍しい名になっていて面白い。
釧路駅を出るとすぐに釧路川を渡り、その後は釧路川の東側に沿って北上する。大自然の中を進む時にエゾシカやキタキツネ、オジロワシなど、野生動物に出会うこともしばしば。カヌーで川下りをしている人や遠くには阿寒連山が見えたりして、まさにここならではの風景を楽しめる列車である。
くしろ湿原ノロッコ号のヘッドマーク
大きく北海道のシルエットが描かれ、「ノロッコ」の文字。何となくコーヒー牛乳を連想させるような配色のヘッドマークだ。
この、ヘッドマークについては実はかなり多くのバリエーションがあるようだ。ノロッコ号自体のアニバーサリーHMが用意されることもある上、ラムサール条約・・周年記念といったもの、派生列車などで例えば「夕陽ノロッコ号」といった列車に合わせたマークだったり。いずれも、観光列車に工夫を凝らして努力されている分野と言えるだろう。
皆様へのお願い~もっと事典を充実させるために~
この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザインに関するさらなる情報を調査しています。
また、将来的には くしろ湿原ノロッコ号のトレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
なお、トレースを精密に行うには当然のことながら精細な画像が必要になります。このサイトは皆さんに無償で使っていただけるトレインマーク事典ですのでご協力いただけるなら皆さんの益になると確信しております。情報をご提供いただける方を募集しています。