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特急大雪号のプチ・ストーリー
◆ 2017年3月4日ダイヤ改正において旭川~網走を結ぶ特急として新たに2往復設定された。
それまで札幌~網走を結んできた特急オホーツクのキハ183系車両の老朽化により運用・調達が困難になったため、4往復中の2往復について運転区間を短縮し、まだ電化されていない区間だけを担う列車として、特急大雪号が系統分離で設定された。
札幌~旭川の電化区間については、新たに設定された特急ライラック号が旧・スーパー白鳥号の789系を使用して担うことになり、これら2つの列車は運賃の面でも乗り換えの面でもスムーズに行くように配慮して設定される。
この大雪という名称については、1992年まで札幌~網走を結ぶ夜行急行列車として走っていたため、愛称の復活として多くのファンが注目している。
これまでも急行大雪と特急オホーツクは切っても切れない関係にあり、急行からの特急格上げや吸収により愛称そのものが消滅するということが行われてきたので、オホーツクから大雪が派生したことは非常に興味深い。
特急大雪号のヘッドマーク
キハ183系を特急オホーツクと共通で使用することが事前からわかっていたためどのようなマークが用意されるのだろう?と期待と注目を集めていた。
そうした中、オールドファンを中心に期待されていた「急行大雪マークの復活」。それが本当に実現した。キハ183系100番代(通称:白ボウズ)との組み合わせは残念ながら実現しなかったが、引退間近の時期にスラントノーズ車での運用も実現し、貴重なシーンを歴史に刻んでくれた。
特急オホーツク&特急大雪~ちょっと変わった複合型HM~
複合型ヘッドマークと言えば、2つの列車が併結する状況で両方を同時に牽引する機関車が掲げるものという印象があるが、こちらは表示している2つの列車のうちのどちらかで運転するという形態。キハ261系5000番代のHM表示部に外部から貼り付けるステッカータイプのヘッドマークであるため、一定期間の「石北特急」固定運用として使用される。
2024年1月から再びラベンダー編成が使用されているが、LED表示によるヘッドマーク表示が始まり、2020年10月から続いていたこのステッカー式ヘッドマークは見納めとなった。