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急行大雪号のプチ・ストーリー
◆ 札幌~網走を結ぶ夜行急行列車として1992年まで運転されていた急行大雪号。1980年代前半まで石北本線は長らく特急よりも急行メインで運行されてきた路線。したがって、急行であるこの大雪号が屋台骨を担ってきたと言って過言でない。
とはいえ、元々の急行大雪はというと、1951年4月改正で愛称が付けられる以前から急行みちのく号との連絡で函館から道央への乗客を運ぶ役割で、列車番号1・2を背負っていたこともあり、石北本線とはそれほどイメージが結びつかない列車だった。
1963年の改正は大きな転機となり、本州からの連絡列車の役割とは全く性格の違う「札幌~網走」を結ぶ列車となった。その後、石北本線のその他の急行をすべて吸収して大所帯となり多くの昼行列車と1往復の夜行列車でピークを迎えた。
その後、急行はぼろ号、急行紋別号などとの3階建て列車だったこともある。しかし、そんな長大編成の中間に位置したようなので、上り、下りのどちらから撮影しても先頭は急行大雪ではなかったようだ。
それに加え、釧網本線経由で釧路まで足を延ばしていた列車があったり、遠軽から名寄本線経由で興部まで行く列車もあったり、趣味的観点ではかなり面白い歴史をたどっている。もっとも、利用者にとっては少なからず困惑することも多かったのではないだろうか。
やがて、全国的な傾向と同様、特急格上げにより徐々に特急オホーツクにバトンタッチしていき、14系客車で運転された夜行列車の時代を経て気動車(+14系寝台車)化された。その際、キハ400系ではなくキハ183系が投入されたことにより特急に格上げされたため、愛称も消滅している。オホーツク9・10号として運転されるようになった(その後2006年3月に臨時列車化、2008年3月廃止)。
急行大雪号のトレインマーク
★急行大雪テールマーク
14系を使用して運転された夜行列車時代のテールマークとして使用され、後の円形ヘッドマークのベースになったデザイン。大雪山系の雄大な風景が清々しい印象を与えている。
2017年ダイヤ改正で旭川~網走間に設定される特急大雪号のヘッドマークとしてこのデザインが使用されるのかどうか、前々から注目されていたが、それが現実のものとなりオールドファンを始め多くの方々に喜ばれている。
★急行大雪ヘッドマーク
比較的末期になってから登場した感があるヘッドマーク。14系客車を使用していた時代に、途中から設置された。非電化区間ではDD51、電化区間ではED76-500がこのヘッドマークを誇らしげに掲げて急行大雪号を牽いていた。
その頃のヘッドマークは、後の寝台特急北斗星やトワイライトエクスプレスなどに装着されたヘッドマークよりも一回り大きく、急行ながら存在感たっぷりの円形プレートだった。特にED76については貫通扉がある関係でとりわけ大きさが目立ち、インパクトがあった。
一方、ここで紹介している、下半分が紺色のものはリバイバル運転時のものと思われる。現役当時の写真を見ていくと、その多くは下の方に緑の草が生えたデザインとなっているので、そうした違いも興味深い。
このページの列車画像はタケチャン様にご提供いただきました。
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