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急行たかやま号◆ヘッドマーク事典

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急行たかやま号のプチ・ストーリー

◆ 大阪~飛騨古川を結んで1999年12月ダイヤ改正で廃止されるまで活躍した急行たかやま号。キロ28を含む定期列車としては最後の列車でもあったがミレニアムを目前にして姿を消した。

ルーツは1966年10月に誕生した不定期急行のりくら号。2年後の1968年10月には最初の改称で急行くろゆり号となったが、1971年10月に2度目の改称が実施されてこの急行たかやま号となった。そして翌1972年3月には晴れて定期急行となり、関西~飛騨路の観光需要にこたえる列車として一時代を築いた。

名古屋発着の特急ひだや名鉄線経由の特急北アルプスに対して大阪発着はこの急行たかやまのみであったが、特急ひだにキハ85系が投入され特急北アルプスに8500系気動車が投入されるといよいよ格差が大きくなった。

それでも1990年末頃から開始されたアコモデーション改善工事で座席をリクライニングシートに変更するなどで対処し、20世紀をほぼ全うして特急ひだに格上げされ、愛称消滅となった。

いまさらではあるが、大阪発着と名古屋発着では行き先がまるで異なり、岐阜からそれぞれの地へは全く逆方向であるのだから、別の愛称が良いように思うのは私だけだろうか。

急行たかやま号のヘッドマーク

「飛騨高山」というといろいろ思い浮かぶものがあるかもしれないが、やはりその中でも最もアピールしたいポイントを詰め込んだ感じがするヘッドマークだ。まずは唯一無二の存在と言えそうな白川郷・合掌造り。実際には結構距離が離れており「最寄り駅」と呼ぶには厳しいものがあるが、アクセスポイントとしては他の場所より便利である。(当時は高速道路も未開通だったが)

そして飛騨高山温泉。単に温泉を描くだけでは魅力が伝わらないと思ったのか、楽しそうな雰囲気を表したイラストになっている。

背景の山々は白川郷方面の山々だろうか、それとも白川郷から見た高山方面なら乗鞍や穂高などが連なる飛騨山脈なのかもしれないが、山々の形だけでそれを読み解くのは難しそうだ。

ちなみに、このマークは結構大型のものがついていて存在感抜群だった。

先代の急行たかやま号もあった!

上記の急行たかやま号が登場する前、1965年8月5日に準急たかやま号として愛称が登場し、名鉄8000系気動車を使用して神宮前駅と高山駅を結んでいた。翌年春には急行に格上げされ、同年冬には下り列車を飛騨古川まで区間延長するなど順調だったが、1970年7月に運転区間を立山まで大幅延長するのを機に、愛称を北アルプスに変更することになり、初代急行たかやまは一旦終わりを迎えた。

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