特急南風号◆ヘッドマーク事典 | HM事典新館
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特急南風号◆ヘッドマーク事典

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特急南風号のプチ・ストーリー

◆岡山~高知・中村を結んで運転されている現役の列車、特急南風号。 予讃線の特急しおかぜ号と共に四国で最も長く走っている特急のひとつ。元々は高松発着だったが瀬戸大橋の開業と共に岡山発着に変更され、名実共に本四連絡特急として変わらず活躍を続けている。1990年代から長く使用されてきた2000系気動車に代わり2020年代は2700系の時代となる。2021年3月13日のダイヤ改正で完全移行した。

昔は新幹線ひかり号ブルートレイン瀬戸号から宇高連絡船を挟んで乗り継ぎ、現在では新幹線のぞみ号などから岡山で直接乗継ぎが本州~四国の主なルートとなっている。ところで、元々の高松発着の役割については、現在特急しまんと号が担っている。

◆特急南風号のトレインマーク

特急南風号のトレインマークは単独の愛称だけのものとしてはかなり種類が多い。

クジラ南風

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【HM登場】1990年11月
【HM引退】2021年3月13日
【HM使用期間】30年4か月

太平洋に悠然と泳ぐクジラの姿を描いたトレインマーク。JR四国が一斉にこの抽象的なデザインを採用した時には少々首をかしげたこともあったが、思いのほか長寿のヘッドマークとして君臨した。

足摺岬南風

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【HM登場】1988年4月10日
【HM引退】1990年11月
【HM使用期間】2年7か月

現在の“抽象的な”デザインになってからは長らく変更はないが、国鉄型車両を使用していた頃のトレインマークはいずれも鮮やかなイラストで、あしずり岬を代表する花、ビロウアコウという椿をデザインに含んでいる。

文字だけ南風

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【HM登場】:1972年3月15日
【HM引退】1985年3月14日
【HM使用期間】13年
文字だけのマークは特急しおかぜ号と比較するとフォントがまったく違っていて非常に面白い。こちらは太明朝タイプなのに対し、しおかぜ号は丸ゴシックのような文字が使用されている。

アンパンマン南風

四国ご出身の漫画家、やなせたかしさんの代表作ともいえるアンパンマンのキャラクターを描いた列車は現在でも受け継がれているが、2000系時代にヘッドマーク表示されていたこともあった。

使用されていた時期については調査中。

 

つばき南風

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【HM登場】1985年3月
【HM引退】1988年4月
【HM使用期間】3年1か月

特急南風号の初代イラストトレインマーク。大きく一輪の椿が描かれていて、黒い文字で大きく「南風」と書かれているのだが、「南」と「風」のバランスが悪く、手作り感があふれた雰囲気である。

くじら南風LED

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【HM登場】2019年9月28日

最新鋭の2700系振り子式気動車で表示されるLED表示器のHM。2000系時代のヘッドマークデザインを踏襲してクジラを描いている。

一見、流れゆく雲のようにも見えるがクジラの目の部分が点灯しておらず、これによってクジラであることが確信できた。

◆特急南風号の画像集

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左上の画像はこれまでの主力、N2000系を使用した特急南風号の姿。一方、右の画像は1990年に撮影したもので、初代主力のキハ181系。つまり1980年代に四国の特急列車の屋台骨を支えてきた特急車両だ。

土讃線・繁藤駅のホームを通過してゆくシーンだが、キハ181系が四国オリジナル・カラーになっていた時期で、力強い走りは健在だった。イラスト・トレインマークは足摺岬を描いたもので、四国カラーの181系によくマッチしていた。それにしても、炎天下のローカル線とキハ181は本当によく似合う。

アンパンマン南風号(ピンク)・坪尻駅で
続いて、アンパンマン南風号の姿。左はイラスト・トレインマークの窓がないタイプの2000系ラッピング車両だが、右の車両では窓下中央にマークを表示している。いずれも四国有数の秘境駅として知られる坪尻駅で撮影したもの。画像提供:四鉄倶楽部様(このページのほとんど)。無断使用禁止


2000系気動車には2種類の先頭車両があり、貫通型先頭車が上の画像。N2000系に準じたリニューアルカラーに変更されていて垢抜けた印象になった。右の画像では非貫通型先頭車で登場時からのオリジナル塗装が保たれている。この撮影日は坪尻駅60周年記念式典が行われていたため、非常に珍しいツーショットの写真だ。

貫通型2000系特急南風号
国鉄時代と比較すると編成が短くなったことが寂しく感じられる。5両ないし6両だったのは遠い過去の話で、今や3両。伝統の列車としてはやはり寂しく感じる。グリーン車はかろうじて一部列車の1/2両だけ残っている。


国鉄時代最後の新製車両、キハ185系の2世代塗装。ちょうど、リバイバル列車を企画したしおかぜ号のイベント時にスタッフの方々が撮影したもので、水色塗装の方がJR四国オリジナル、緑色の方が国鉄による新製時の塗装を復元したもの。

最後に、ちょっと異端な顔の2000系南風号をご紹介。貫通扉部分が真っ赤な色になっている。これはN2000系の試作車であり、従来の2000系に準じた顔になっているが2400番代の表示がある通り「改良型」のN2000系なのだ。

***画像提供:kogane-turbo様

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