特急おおよど号◆ヘッドマーク事典 | HM事典新館
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特急おおよど号◆ヘッドマーク事典

い~お
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特急おおよど号のプチ・ストーリー

◆ 博多~宮崎を、鹿児島本線・肥薩線・吉都線・日豊本線経由で結んで1974年から1980年まで活躍していたキハ82系ディーゼル車両の特急おおよど号。日豊本線の全線電化が完成した1979年の1年後、1980年10月に日豊本線全線電化によって特急にちりん号の総電車化が完成し、共通運用を組む相手がなくなったことで廃止された。運転区間を見る限り、博多と宮崎を結ぶ列車としては日豊本線経由の特急にちりん号がある一方、区間の半分近くを占める鹿児島本線区間には特急有明号が走っていたため、おそらく需要は限られていたのだろう。運転形態を見ると、関西の特急くろしおとその間合い運転の特急あすかの関係によく似ているように感じる。

もっとも、熊本以南の区間には急行えびの号が引き続き設定され、1988年には再び博多発着が再設定された。そうしてずっと急行のみの時代が続いた後、ようやく2004年に人吉以北の区間のみ、特急くまがわ号と九州横断特急号が走るようになったのだが、2016年3月のダイヤ改正でそろって肥薩線区間廃止となり、2017年3月改正ではいさぶろう・しんぺいの1往復を特急化、また新しいD&S列車として特急かわせみやませみが登場。新たな歴史を刻み始める。

◆特急おおよど号のトレインマーク

廃止となった1980年当時は気動車特急にデザインヘッドマークを使用することがなかったため、特急おおよど号は最後まで文字ヘッドマークだけだった。電車特急はその2年前にデザイン化されたことを考えると惜しい気がする。

また、「九州最後の気動車特急」と一時は呼ばれたのに、その後オランダ村特急を始め特急ゆふいんの森号他、たくさんの気動車特急が登場し、その呼び名にも当てはまらなくなり、九州鉄道史において何とも微妙な立場の特急だった。

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