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特急なすの号のプチ・ストーリー
◆ 上野~黒磯を結ぶ新特急として1985年から運転され、新宿発着に変更されるなどの変化を経て、1995年からは在来線から東北新幹線へと活躍の場を移し、東京~小山・郡山・那須塩原を結んで今日に至る特急なすの号。時を同じくして在来線の同区間の特急は「おはようとちぎ」「ホームタウンとちぎ」と変更されたがその列車も2011年3月に廃止された。
新幹線なすの号の印象としては「あおば号」の後を継いだような感じがするが、設定当初は共存した時期があり、やがてあおば号の愛称がやまびこ号に統合されて消滅したという経緯をたどっている。余談だが、2015年3月ダイヤ改正を持って車内販売サービスが終了する。
※画像提供:Teru-t2様
◆特急なすの号のトレインマーク
北関東が誇るリゾート地、那須高原をイメージしたと思われるヘッドマーク。水色と白のライングラデーションが清々しくさわやかな印象をもたらしている。立ち上る煙はおそらく茶臼岳のものを表現しているのだろう。
列車は在来線時代は直流電化と交流電化の変わり目(=デッドセクション)となる黒磯駅までの特急だった。185系直流電車を使用しているので物理的にそこまでしか行けないのだが、必要十分な設定であった。新幹線となってからはさらに一つ手前、那須塩原発着ないしはさらに2つ先の郡山発着の列車となった。
◆急行なすの号のトレインマークとプチメモ
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準急時代に157系を使用したなすの号だが、急行になる前に165系に変更、以後115系や455系など、いくつかのバリエーションがみられた。
逆台形のこのヘッドマークがどのような組み合わせで見られたのか調査中だが、おそらくこれら貫通扉を持つ車両たちとの組み合わせだったのだろう。
◆新幹線なすの号のトレインマーク
新幹線なすの号の運用に就いているE2系新幹線のロゴマーク。
現在使用されているのはこのE2系のほかに、つばさ用の各E3系、さらにE5系も運用に就いている。
以前は200系に加え、E1系・E4系両タイプのMAXも使用され、MAXなすの号という呼び名も存在した。
◆新幹線なすの号の画像集
東北新幹線南部の通勤需要区間を担当する、なすの号。しかし、200系、E2系、E3系、E4系、E5系、E6系など、いろいろな車両運用を経験してきた。その点は在来線急行時代を思わせる。
右はなつかしい在来線時代の特急なすの号。北関東の近距離特急の象徴的な車両、185系200番代を使用した列車。それらのほとんどと同様、急行からの格上げによって登場し、新特急という新たなカテゴリーに一時は属した。同じパターンの列車として特急草津、特急あかぎなどがある。「なすの」という愛称は元をたどっていくと1959年に登場した不定期準急にまでさかのぼる。非常に長い歴史ある、由緒正しい愛称のようだ。
懐かしいと言えば200系ももう過去の車両になってしまった。運転開始当始はこの200系をメインにしていた。
愛称表示の幾つかをご紹介。右上はE3系。下の2つはE5系だが、英文・和文の各表示を撮影したものだ。
◆特急なすの号のデータファイル
【登場時】1985年3月14日
・ ●運転区間:上野~宇都宮・黒磯 運転本数:9往復 使用車両:185系
【1988年3月13日改正】4往復を快速「ラビット」に格下げ。5往復体制になる。
【1990年3月10日改正】新特急なすの号は毎日1往復となる。
【1992年3月14日改正】宇都宮駅始発の「新特急なすの」1本増発、毎日下り1本、上り2本になる。
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【1995年12月1日改正】東北新幹線あおば号のうち、那須塩原以南で運転されていた列車を「なすの」に改称。
・ ⇒新幹線なすの号のスタート。 やまびこ、あおばと共存したが1997年にあおば号廃止。
・ 「新特急なすの」を「新特急おはようとちぎ」・「新特急ホームタウンとちぎ」に改称。
・ ●運転区間:東京~那須塩原 運転本数:15往復 使用車両:200系・E1系
【1998年 改正】運転区間を郡山駅まで延長する列車が登場。
【2012年9月29日改正】E4系の東北新幹線撤退に伴ってMaxなすのを廃止し、「なすの」に統一。
【2016年3月26日改正】
・ ●運転区間:上野~那須塩原・郡山 運転本数:14往復 使用車両:E2系・E3系・E5系・E6系