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特急いなば号のプチ・ストーリー
◆鳥取~米子間という、鳥取県内の二大都市を結ぶ短距離特急として1996年から1997年にかけて設定されていた特急いなば号。これは、時を同じくして廃止となった特急あさしお号(山陰本線・福知山電化時)の末端区間を残すためのもので、純粋な新規設定ではないようだ。
この「特急いなば号」という愛称は寝台特急出雲2・3号の前身である東京~米子間の寝台特急いなば号から転身した伝統の愛称であり、その列車が愛称変更されてから約17年半の歳月が経過して昼行列車として復活した愛称である。
しかし、智頭急行線経由の列車の愛称を特急いなば号とすることになったため、既存の特急いなば号を特急くにびき号に統合した。まさに転身に次ぐ転身の愛称だと言える。
(画像提供:kogane-turbo様)
◆特急いなば号のトレインマーク
1996年から1997年の短期間に鳥取~米子という短距離で活躍した「短」づくしの特急いなば号。イラスト・トレインマークは梨の花をデフォルメしたデザインが描かれている。
二十世紀梨で有名な鳥取県ならではのデザインと言える。山の部分はおそらく大山を描いたものだろう。中国地方最高峰である大山は、高い所には遅くまで雪を残しながらも、中間層にはみどりの高原が広がる様子を実際に見ることができ、そんな様子を上手に描いているトレインマークだと思える。