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SLやまぐち号のプチ・ストーリー
仁保駅から峠を下りるSLやまぐち
◆SLやまぐち号。 新山口駅（旧 小郡駅）～津和野駅を結ぶ観光用の快速列車として現在まで運転されている。2009年に復活運転30周年を向かえ記念列車が走った。その他にも各種ジョイフルトレインとの組み合わせでイベント運転をしている。今や山口県の観光の目玉の一つとして欠かせない存在になっている。牽引するのはC57。
JR東日本、磐越西線を走る「SLばんえつ物語」と同じ形式の蒸気機関車だ。貴婦人という愛称どおり、非常にバランスの良い姿でファンや沿線の住民をも魅了する。9月から始まる「山口デスティネーションキャンペーン」に合わせ、これまで使用してきた12系客車に代わって新製客車を投入するため、これまでおなじみの姿は2017年8月27日が最後となる。
新製客車は35系。これまで時折復活運転してきたマイテ49形一等展望車をモデルにして復刻されたオロテ35形を筆頭に、最新鋭の昭和レトロ車両が2017年9月2日、ついにデビューした。
◆SLやまぐち号のトレインマーク
SLやまぐち号のヘッドマーク（ナベヅル）
（画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク）
【HM登場】1979年8月
【HM使用期間】 今なお現役
1979年8月の、SLやまぐち号復活当時から今に至るまで使用され続けているのが黄色い背景とナベヅルの図案のトレインマーク。決して多彩な色使いではないが、貴婦人とも呼ばれるC57の「黒光りこそが美しい」という車体には非常に適したヘッドマーク。このナベヅルは、山口線沿線ではないものの周南市に生息地があり、山口県を代表する鳥としてデザインに採用されている。
これとは別に、時折イベント走行する際には色々と異なったヘッドマークが用意されることもある。そのなかのあるものは今後このページ上でご紹介する予定だ。
SLやまぐち30周年記念号のヘッドマーク
（画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク）
【HM使用日】2009年8月1日
上のトレインマークは表示の通り、30周年記念号のマーク。中央に貴婦人の姿を描いており、この機関車の愛称に合わせたデザインとなっている。ピンクをベースにしたのは大胆な色づかいではあるが、華やかさと共にインパクトがあって良かったと思う。
◆SLやまぐち号の画像集
このSLやまぐち号の面白さの一つはナンバープレートが時々取り替えられること。黒いタイプのものだけでなく、写真の通りの赤いタイプのものもある。さらにバリエーションはあるらしい。
・勾配の多い区間を走り終えて津和野に到着すると、一旦引き上げて、集煙装置のあるところに来る。約2時間のクールダウンを終えて再び茶色の客車の先頭に立つ。そしてもう一働きだが、今度は下りの多い帰り道。楽々と走り抜ける。津和野町や山口県阿東町を走る区間は田舎に溶け込んで走り。山口市に入り宮野駅あたりからは町の景色に一変し異彩を放つ存在となる。
・2009年夏のイベントの一環として、旧型1等客車マイテ49の連結とC56とC57の重連運転が行なわれた。右は篠目駅での撮影だが、この2種類の蒸気機関車、汽笛の音にも個性がある。機関士さんも気配りなのか、タイミングをずらして汽笛を鳴らしていた。それにしても、2頭の鉄の馬の走りは圧巻だ。俯瞰写真の方は徳佐駅にほど近い、国道跨線橋からの撮影。ちょっと有名すぎるSLやまぐち撮影ポイント。比較的長い直線のため、早くから心積もりができる撮影地ではあるが、待ちきれずに遠い位置でシャッターを切ってしまうという過ちが多発する。（経験上）
・Slやまぐち号の30周年を迎えた2009年8月1日、新山口駅では盛大に記念式典が催され、特製ヘッドマークを掲げたC57と、復活当初の編成ということでブルトレカラーの12系客車を使用して記念列車が走った。
・ちなみに、この頃まで黒いナンバープレートを装着していたが、後日見たときには赤いナンバーに変わっていた。重厚感、華やかさ、どちらにもそれぞれの魅力がある。
・レトロ客車とはいえ、本当の旧型客車を保存してあったわけではなく、12系客車を改造して窓周りをレトロ風にしたり、展望デッキを取り付けたりして、茶色に塗装したものである。なかなかよくできているので、車両番号を見て初めて「そうなの？」と思うほどだが、よく見ると車体のすそがタイトに絞られているのでなるほどやっぱり12系だ！という感じだ。
◆DLやまぐち号(DE10/DD51)
2021年夏、ディーゼル機関車牽引によるDLやまぐち号にもヘッドマークを付けて走る機会があり、今や数を減らしているDLとの珍しいコンビネーションが実現した。
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おまけ画像
