特急かもしか号◆ヘッドマーク事典 | HM事典新館
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特急かもしか号◆ヘッドマーク事典

特急かもしかヘッドマーク
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特急かもしか号のプチ・ストーリー

kamoshika4◆ 奥羽本線の最北の区間、秋田~青森をで結んで2010年12月まで運転されていた特急かもしか号。 真っ白な雪景色に清々しく映える、紫がかったブルーとピンクのラインが可愛らしい印象のデザインだが、塗り分け方については国鉄特急の伝統的なデザインに近く、485系らしさを引き続き感じられる列車だった。

東北新幹線から分岐する新幹線が各方面へと勢力を広げる中で、短い区間を担うリレー特急的な列車たちが各地に設定されたが、そんな列車の一つだった特急たざわ号が秋田新幹線工事に伴って田沢湖線とは無関係な秋田~青森間だけの運転になり、愛称との違和感ゆえか、後に愛称変更することになり「特急かもしか」となった。

新幹線空白地帯という区間設定を考えると、今後も安泰だろうと思っていた矢先、愛称を「特急つがる」に変更するという想定外の理由で姿を消すことになった。ちなみに、この同じ区間設定で、特急むつ号という列車も走っていたことがある。

◆特急かもしか号のトレインマーク

イラスト・トレインマークに描かれているのは本当に「かもしか」なのか?と物議をかもしたデザイン。一番近いのはエゾシカではないだろうか。走っている区間からすると、白神山地に生息するカモシカを愛称としたと思われ、あえて列車名を変更する理由は見当たらない。

特急かもしかヘッドマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)

【HM登場】1997年3月22日
【HM引退】2010年12月3日(翌日から愛称はつがるに。)
【HM使用期間】13年8か月

うがった見方かもしれないが、2010年12月で愛称変更になったそのいきさつの中には、この間違いデザインのトレインマークを自然に消し去りたいというような思惑があったのではないだろうか。

もっとも、表向きは「つがる」という名称に地元利用者の思い入れがあるということになっていて、それを残すためにあえて運転区間変更という方法を採ったことになっているようだ。

583系特急かもしかヘッドマーク

さて、横長のデザインは583系を使用した際のものだ。実際に走行した実績は年末年始などの限られた時期の臨時列車としてのようだ。特急かもしかは3両編成であり、末期の583系は6両固定編成だったので多客期となるそのあたりの時期を狙わなければ見ることができないレアもの列車だった。

◆特急かもしか号の画像集

485系特急かもしか号色秋田駅2番線ホームは短めのホームだが、わずか3両編成の特急かもしか号にはそれでも長いくらいだった。青森方面の先頭車両が跨線橋の上り口辺りに停まる。

秋田新幹線との乗り継ぎをする乗客にとっては、それぞれ駅の端同士のホームなので幾らか遠い感じもするが、駅全体の広さがそれほど広大ではないので、乗り換え時の歩行が適度な運動になるのかもしれない。

車両は485系でかもしかカラーと呼ばれる専用塗装をまとっていた。ブルーとピンクの2本帯で、途中でそれぞれの太さが変わるあたりはこだわりだろうか。雪の多い地方を走っていた特急かもしか号として、景色の中に映える鮮やかさだったことは多くの人の印象に残っていることだろう。時折583系電車を使用することもあったようなので覚えておきたい。

当然のことだが、方向幕やサボも国鉄時代の雰囲気をいっぱいに残している。そのなかで、なぜか号車番号だけはステンレス・ヘアライン仕上げのプレートであり、ちょっと違和感を感じてしまう。

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