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秋田新幹線こまち号のプチ・ストーリー
◆ 東京~秋田を結ぶ秋田新幹線こまち号。 1997年3月22日に開業した秋田新幹線の列車名には公募によって、この際は1位に輝いた名前が採用された。この「こまち」という名前は小野小町が秋田県湯沢市出身であることに由来しているようだ(この列車が湯沢市を通るわけではないが・・・)。
米のブランド名から採ったものだと本気で思っている人が少なからずいらっしゃるのではないだろうか。恥ずかしながら、私もその一人である。
スーパーこまち号の方は2013年3月16日に営業デビュー。はやぶさ号に併結しての運転が始まった。さらに1年後の2014年3月15日改正では、全列車E6系化が完了したことから「はやぶさ号」とのコンビに統一して高速化への段階をまた一歩進んだ形となった。つまり、はやて号との併結は終了した。時を同じくして「スーパーこまち」という愛称も廃され、「こまち」に統一。区別の必要がなくなったことによる。余談だが、2015年3月ダイヤ改正をもってグリーンアテンダント・サービスが終了した。
◆秋田新幹線こまち号・E3系/E6系のロゴマーク
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【ロゴマーク登場】2013年3月16日
【ロゴマーク引退】 現役
2013年3月からスーパーこまち号として営業運転を開始した、現・こまち号のトレインマーク。秋田出身とされる小野小町をイメージしたシルエットと、320㎞/hの風を赤のウェーブで、さらには現在から未来へのつながりをするバーのループで表しているそうだ。
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【ロゴマーク登場】1997年3月22日
【ロゴマーク引退】2014年3月14日
(翌日からE6系に統一)
【ロゴマーク使用期間】6年11カ月
一方、カラフルなひらがな書きのロゴマークは同じ秋田新幹線で活躍したE3系「こまち号」に使用されていたロゴマーク。一見、少ない色数で構成されているように見えるが、文字のパーツが交差する部分は色が少々違っている。おそらく実際にはステッカーシートによる文字で、透過性シートの色が重なって合成されているのかもしれない。筆文字風のつくりになっているので、デザインをトレースするにはなかなか根気が必要なロゴマークだった。それでも、色数の多さにいやらしさを感じないデザインでもある。
このE3系車両はそのままのカラーで2編成現役の活躍をしばらく続いたが、こまちのロゴマークは取り除かれていた。
◆秋田新幹線こまち号の画像
E3系・E6系の両車両の共存期間中はE6系が「スーパーこまち」という愛称になり、E3系がこまち運用から全面撤退となったらE6系の列車名から「スーパー」を外すことが当初からの既定路線だった。2014年春より予定通り実施され、すべて「こまち号」に統一された。
なお、こまち用のE3系車両の一部はとれいゆつばさ号に転用されて2014年7月19日より活躍を始め、上越新幹線・越後湯沢~新潟間にて活躍する「現美新幹線」についても2016年4月29日に運転を開始した。
R1編成はE3系の量産先行車で、E3系というよりは400系に近い形をしている。外観上の一番のポイントはヘッドライトの位置の相違だ。
時折、新幹線の車体にいろいろなラッピングを施したものが登場することがある。楽しいデザイン、可愛らしいデザイン、子供向けのものなど、その時々のコンセプトによって様々だが、このE3系こまち号にベストマッチしていたデザインが桜の花ラッピング。
さくらの花の淡いピンクがE3系の上半身の白に映え、帯の濃いめのピンクとの同系色コントラストを成し、とても美しかった。2012年春の時期に登場したものだ。
引退間近の2013年末に登場したラッピングが上画像。「ありがとうこまち号」という惜別メッセージは300系の時を思わせる。