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SL大樹号のプチ・ストーリー
◆ 東武鉄道・鬼怒川線の下今市駅と鬼怒川温泉駅を結んで2017年8月10日から運行されているSL大樹号。JR北海道が保有するC11-207を借り受けて、JR東海・JR西日本・JR四国から車両(ディーゼル機関車・車掌車・客車)を譲り受けて運行している。2020年8月からは『It’s SLOW time』と題して新プロモーションがスタートした。
全国各地のSL運転の形態を見ていると、転車台のないところでは「片道はSL、逆はDL(またはEL)」という形や「後ろ向き運転」なども見られるが、SL大樹では下今市・鬼怒川温泉の両駅に転車台を併設して正面運転にこだわっている。
SL大樹号のヘッドマーク
SL列車に命名された「大樹」は、「将軍」の別称・尊称であり、徳川家康ゆかりの地である日光にふさわしいとされた。
同時に、東武グループのシンボルともなっている「東京スカイツリー」を想起させる「大樹」と名付けて、力強く大きく育ってほしいとの思いが込められている。
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【HM登場】2017年8月10日
ヘッドマークのデザインは、C11形らしく3つの「動輪」が背景に描かれて、ダイナミックな「大樹」の文字を重ねている。徳川将軍の家紋である「三つ葉葵」をイメージさせるデザインであり、日光観光と合わせて楽しむ列車らしさを感じる部分ではないだろうか。
期間限定ヘッドマーク
「ニッコウキスゲカラー」ヘッドマーク
東武鉄道ではSL大樹をさらに楽しんでほしいとの思いから、ヘッドマークのカラーを日光にまつわるいろいろな色を背景にしたデザインを発表。第一弾はニッコウキスゲカラーで5月1日から1か月ほど掲出するという。ニッコウキスゲは朝方に開花し、夕方にはしぼむ一日花。霧降高原(きりふりこうげん)などに群生し、初夏には山吹色のじゅうたんのような美しい景色が見られる。
シラカバカラー・ヘッドマーク
。白樺は白色の美しい樹皮が印象的な木。小田代原(おだしろがはら)に「貴婦人」と呼ばれる有名な樹木もあり、日光の豊かな新緑の象徴だ。
カワセミカラー・ヘッドマーク
コバルトブルーの色鮮やかな外見から「渓流の宝石」と呼ばれるカワセミ。清流の多い日光市内にも生息し、夏の季語でもある。
モミジカラー・ヘッドマーク
赤ちゃんの手のひらのような形をしたもみじの葉は、秋に赤や黄色など鮮やかに色づく。日光市内にも多く自生し、秋に日光各所を鮮やかに彩る景色が見もの。
ヒメマスカラー・ヘッドマーク
独特の美しい色が特徴的なヒメマスは中禅寺湖のほか川俣湖に生息している。4月にはヒメマス漁が解禁されることから、春を知らせる魚ともいわれる。
ヒメマスカラー・ヘッドマーク2024年版
2024年3月1日から期間限定で使用されるヒメマスカラーはやや淡色にリニューアルされているようだ。
ヘッドマークの3つの動輪に込められた意味
【1】SLプロジェクトの目的。
①鉄道産業文化遺産の保存と活用
②日光・鬼怒川エリアの活性化
③東北復興支援の一助
【2】3つのエリアの連動
①日光 ②鬼怒川温泉 ③今市
【3】「東京スカイツリー」の足元が三本柱である
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