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臨時快速ムーンライト九州号のプチ・ストーリー
◆ 京都~博多を結ぶ夜行の臨時快速として2009年まで活躍した「快速ムーンライト九州」号。かつては格安旅行を願う青春18きっぷユーザーたちに絶大なる支持を得た列車だった。
1990年4月からの運行開始当初は、夏期のみ展望車連結のシュプール仕様の14系客車を使用して「ムーンライト九州」とし、同車両がスキー客向けのシュプール号運用に忙しい年末年始~春の時期は一般型14系か、12系座席車を使用していたため、「ふるさとライナー九州」という愛称で運転していた。愛称は異なるが、基本的に姉妹列車なのでこのページで紹介する。この「ふるさとライナー九州」の方が登場が早く、1989年12月が最初の設定だった。
2001年末~翌年始を最期に「ふるさとライナー九州」としての運行終了となり、その後は「ムーンライト九州」に統一。基本的に全車指定席だったが最繁忙期に限り自由席車を連結した年もある(2001年夏~2003年春)。その際、差別化を目的としてかどうかは不明だが自由席は12系客車を使用していた。
2009年春以降の運行が中止となり公式発表はないまま自然消滅したのだが、それはムーンライトシリーズを始め「臨時列車」の大半がたどる最後と同様だった。最後の九州ブルトレであった富士・はやぶさが廃止された後を細々と担ってくれることを期待したのにそれよりもやや早く消えてしまった。
※ 写真は合成。
臨時快速ムーンライト九州号のヘッドマーク
(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【テールマーク登場】1990年4月1日
【テールマーク引退】2009年1月6日
(最終運転到着日)
【テールマーク使用期間】18年9カ月
臨時列車でなおかつ快速だったが、立派なテールマークが用意されていたムーンライト九州の14系客車。ピンクと白がボディーの大半を占める14系シュプールカラーの車両だったが、ライトブルーのラインが入っており、「九州」の文字との調和がとれていた。
ムーンライトだけに、大きな三日月のデザインが入り、上下に星があしらわれている。三日月のゆがみも、全体のデザインの比重を考えるとバランスを取るのにいい効果を出しているのではないだろうか。
皆様へのお願い~もっと事典を充実させるために~
この列車のヘッドマーク・ロゴマーク類のデザインに関するさらなる情報を調査しています。
また、将来的には 夜行快速ムーンライト九州号のトレイン・サボなども存在が確認出来たらご紹介する計画なので気長にお待ちいただければ幸いです。
なお、トレースを精密に行うには当然のことながら精細な画像が必要になります。このサイトは皆さんに無償で使っていただけるトレインマーク事典ですのでご協力いただけるなら皆さんの益になると確信しております。情報をご提供いただける方を募集しています。