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特急しらゆき号のプチ・ストーリー
◆2015年3月14日ダイヤ改正で北陸新幹線金沢開業に伴って登場した特急しらゆき号。上越妙高・新井~新潟を結んで5往復運転されている。そのすべてが北陸新幹線はくたか号との接続で金沢と結ぶことを念頭に置いたダイヤとなる。ちなみに、速達型のかがやき号は上越妙高には停車しないので乗り換えはできない。
北陸新幹線と特急しらゆき号の乗継には特急料金の乗り継ぎ割引が適用される。特急北越号が担ってきた北陸都市間輸送の役割を、北陸新幹線と特急しらゆきのリレー形式で担うことになるが、乗り換えしなければならないことが利用者にどうとらえられるのかが気になるところだ。
余談だが、新潟~首都圏の足としての役割は、従来通り上越新幹線もあるのであまり重要視されていないように思える。
◆特急しらゆき号のトレインマーク
特急しらゆき号にはトレインマークも愛称サイン類も用意されていない。表示窓はあるのだが真っ白のまま放置されているのが現状だ。
特急フレッシュひたち号から転用されたE653系車両が専用カラーとなって導入され、はっきりほかの列車と区別できるからかもしれない。列車名は3色LED表示器の表示のみである。
とはいえ、間合い運用で快速「らくらくトレイン信越」や「おはよう信越」に使用されることがあるので、ヘッドマークでの区別がはっきりできるような工夫はしてもらいたいところだ。
◆特急しらゆき号の画像
特急フレッシュひたちで活躍していたE653系のうち4両編成のものが新天地で特急しらゆき号として活躍している。新たなカラーリングをまとって、特急北越に代わり新潟県内輸送の役割を担うようになった。
そして同じE653系でも7両編成のものは特急いなほ号として活躍している。新潟駅においては両者が顔を合わせるシーンもあり、互いの労をねぎらっているようにも見える。ただ、特急いなほ号にだけヘッドマークが用意されているため扱いの違いを強く感じてしまう瞬間でもある。
しらゆき号という愛称そのものは1963年から1982年11月15日ダイヤ改正まで19年間にわたって活躍した「金沢~秋田・青森」間の気動車急行で使用されていた。その急行しらゆき号は福井まで延長されたうえで特急白鳥号に格上げ編入されて姿を消したが、その白鳥号の細分化のなれの果てのようにして今走る姿に何とも言えぬつながりを感じる。