新幹線ひかり号◆ロゴマーク事典 | HM事典新館
【愛称別トレインデータ館】へはこちらから

新幹線ひかり号◆ロゴマーク事典

スポンサーリンク

⇒ 新幹線ひかり号のデータファイルはこちら

新幹線ひかり号のプチ・ストーリー

◆新幹線ひかり号。
東京~博多間の各都市間を結ぶ、新幹線の特急列車として運転されている。1964年東京オリンピックの年に新大阪までの東海道新幹線が開通し、スピード感あふれる「ひかり号」という愛称が新幹線の上位列車として公募で決定した。

開業時は14往復で1時間ヘッドのダイヤが組まれ、東京~新大阪を4時間で結んだ。それから約1年間の試験的な期間が経過した後、一気に3時間10分に短縮し、列車運転本数も26往復に大増発。

以後、1972年には山陽新幹線岡山まで、1975年には博多までの全線開業となり、1986年の100系新幹線導入により開業22年にして2番目の形式が登場した。

1990年頃の「のぞみ号」の名称発表までは新幹線と言えば「ひかり号」というイメージがすっかり定着していた。

◆新幹線ひかり号にまつわるトレインマーク

ひかり号も以前とはすっかり様変わりした。開業当初から新幹線の代名詞ともなってきた0系は2008年までに完全に引退し、そこから立て続けに多くの車両の引退が始まった。

★【700系ひかりレールスター】

・・・・・・・・・・

【HM登場】2000年3月
【HM引退】年月
【HM使用期間】年か月

・JR西日本において、2000年代にはは700系専用車両のひかりレールスターが主力だったが、山陽・九州新幹線直通運転が始まって新たに「さくら号」が設定されると、ひかりレールスターを運転していた筋の大半を奪われる形となり、ひかり号そのものが少数派になり、その中のひかりレールスターはさらにごく一部の存在になって現在に至る。

★【0系 ウエストひかり】

・・・・・・・・・・

【HM登場】1988年3月
【HM引退】2000年4月
【HM使用期間】12年1か月

JR西日本の山陽新幹線区間における、ひかり号のスピードアップ・サービス向上を図って登場したのがウエストひかり。使用車両は0けいだった。というのも、当時のフラッグシップであった100系はJR発足時にすべてJR東海に継承されたため0系以外の選択肢はなかったのだ。

こうして導入された運行形態がひかりレールスターに引き継がれ、九州直通が始まるまでの山陽新幹線スタイルの確立に大いに寄与したと言える。

★【0系 R編成】

JR西日本のR編成は3列シートを回転座席にするなどのアコモ改善が行われ、一部ひかり号にも使用されていたようだが、ロゴマークは新幹線こだま号のページでご紹介している。

★【 700系 】

700系はJR東海とJR西日本が共同開発した車両で両社に存在した。ロゴマークについても、立体的な700の文字の背後に新幹線700系の絵がライン状に配置されたものが「ひかりレールスター」を除く700系車両に共通して使用されてきた。東海道・山陽新幹線の車両ではこのロゴマークを皮切りに美しいグラデーションを多用したロゴマークが始まったと言える。

700系新幹線のロゴマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【HM登場】1999年3月13日
【HM引退】2020年3月13日
【HM使用期間】21年0か月

※補足:B4編成のみ波動用として残されて2020年3月以降も見られると予想されていたがおそらくコロナ禍に伴う稼働数減により計画を変更したものと思われる。2021年2月28日で廃車となり700系のこのロゴマークを付けた車両は消滅した。

★【700系3000番代(B編成)】

一方、JR西日本の700系3000番代(B編成)のみに超シンプルなロゴマークを追加採用した。編成端の両先頭車両の運転席横に配されている。JR東海管内で活躍していても、このロゴが見えただけでJR西日本の車両だという見分けがつくポイントだった。

JR西日本の700系ロゴマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【ロゴマーク登場】2001年6月19日(落成。運用開始日不明)
【ロゴマーク引退】2021年2月28日
(B4編成廃車日)
【ロゴマーク使用期間】19年7カ月ほど

★【100系「NSマーク」】

バブル時代真っ盛りの中を生きてきた100系新幹線を象徴するような「NSマーク」。New Shinkansenを意味するマークで、ダブルデッカー車両に貼られていた。

100系新幹線のNSマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【ロゴマーク登場】1985年10月1日
【ロゴマーク引退】1987年3月31日
(翌日からはJRマークに置き換え。一斉と思われる。)
【ロゴマーク使用期間】1年6カ月

白い車体にブルーのラインだけだった車両に赤いワンポイントがついたことによって華やいだと同時に、その部分がスペシャルな車両であることを感じさせるエクステリアとなった。実際に乗車してみると、 このマークが描かれていたダブルデッカー車(とりわけ2階部)は素晴らしい眺望だった。余談だが、このロゴマークはその後もJTB時刻表において二階建て車両を表すマークとして長く用いられ、現在に至っている。(JR時刻表では使用されていない)

そんな100系ダブルデッカー車を4両組み込んだグランドひかり号という列車も1989年3月に登場した。当時としては圧巻の迫力だったが、その時にはすでにこのロゴマークは使用されていなかった。というのも国鉄民営化でJRに変わるタイミングでこのマークを「JR」マークに貼りかえられたからである。非常に印象的なマークの割に、活躍期間はわずか1年6か月と意外なほど短かった。

★【N700系&N700A】

現在、ひかり号の主力となっているのはN700A。路線形状が不利と言われた東海道新幹線でのスピードアップへの切り札として形式統一が果たされた。それらの車両のロゴマークは「新幹線のぞみ号」のページで紹介している。

★【N700系7000・8000番代】

ひかり号に九州新幹線仕様のN700系7000番代・8000番代が間合い使用されることがある。

N700系山陽九州新幹線ロゴマーク

(画像をクリックするとHM高画質保管室にリンク)
【ロゴマーク登場】2011年3月12日

◆新幹線ひかり号の画像集

0系新幹線300系新幹線

初代のぞみ号として1990年に登場し、ひかり号としても活躍した300系と、東海道新幹線創成期から長年活躍したスタンダード車両、0系。
新幹線と言えばこれ!というくらい、まさに新幹線を象徴する形であり、長い間ひかり号もこだま号もすべて0系だった。その形の基本スタイルは200系の東北・上越新幹線にも受け継がれていった。しかし、世代交代は完結し、今や第6世代が東海道山陽新幹線の主として君臨するようになった。0系車両は現在でも保存された姿がいくつかの展示施設で見られるが、画像はJR東海のリニア・鉄道館でのもの。

★【新幹線車両の形状に見る進歩】

700系ひかりレールスターこの700系、そして続くN700系、さらにはやぶさ号のE5系やスーパーこまち号のE6系など、空力特性の研究はどんどん進んでいるように感じる。300系あたりまでの形状は過去にも容易に想像できた、”見た目に”速そうな形だったが、その後は思いもかけない方向に進んできた。

500系の様な「速いけれど居住性が犠牲になる」形は、見る人からの人気が高いだけで乗客には不評だったため、いとも簡単に淘汰される時代になった。もはや「速そう」な形が必要なのではなく、「高速性・静粛性・居住性」をすべて形にした車両が求められているのだろう。
hikari4hikari5

★参考記事:夢の時速400キロ新幹線は実現するのか?新幹線の試験車両の挑戦の軌跡 (AERAdot)

タイトルとURLをコピーしました