⇒ アイランドエクスプレスⅡのデータファイルはこちら
アイランドエクスプレスⅡのプチ・ストーリー
◆ JR四国のジョイフルトレイン。キハ185系だが、キロ186形2両だけで、いずれも中間車であるため一般型のキハ185系先頭車両に挟まれる形で運用してきた。写真に写っている通り、一般型の車両もその連結部に近い部分だけアイランドエクスプレスⅡのデザインに合わせたラッピングを施していた時期がある。
かつてJR四国には、50系客車をDE10型ディーゼル機関車で牽くアイランドエクスプレス四国があったが、老朽化したため置き換えのために登場したのがこの「アイランドエクスプレスⅡ」であった。1999年8月に登場し16年ほど活躍したのち、2016年7月に1両(キロ186-8)+先頭車2両での運用となった。それはもう1両(キロ186‐4)がJR四国多度津工場において、四国まんなか千年物語の中間車に改造されたからだ。そして2021年3月ですべての運用が終了し、残っていた1両も伊予灘ものがたりの第二世代に使用されることになった。
※画像提供:堤昭仁様・谷澤良二様
アイランドエクスプレスⅡのヘッドマーク
先述の通り、アイランドエクスプレスⅡそのものは先頭車両を持たないので、このヘッドマークを装着するのは一般型のキハ185系である。しかし、このヘッドマークに描かれているデザインコンセプトはキロ186形の車体にボディー・ラッピングされており、どこから見ても「スペシャルな列車」として映るものだ。
アイランドエクスプレスという名の通り、JR四国の路線は数多くの海沿い路線を持つ「島の鉄道」であり、夕日や朝焼けの美しい路線を多く持っている。度々雑誌などに紹介される下灘駅であったり、伊予灘ものがたりという列車によるイメージ作りも成功してきているが、このヘッドマークのデザインとこの列車そのものもその方向性の構築に寄与してきたと言って良いだろう。